トコジラミ対策|発生原因と予防、吸血回避と殺虫剤に頼らない根絶方法

トコジラミ対策|発生原因と予防、吸血回避と殺虫剤に頼らない根絶方法

 

BedBugs

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文責;  奥村 敏夫

 

 はじめに

 

 

本項は日本におけるトコジラミ(南京虫)の命名由来と被害の歴史にはじまり、近年におけるトコジラミ(南京虫)の発生原因と予防対策、吸血回避と発見方法、殺虫剤に頼らない駆除、根絶させるコツなど、多岐に渡ります。先進国を中心に猛威を振るう殺虫剤抵抗性トコジラミ(スーパーナンキンムシ)の生態と対策について、今日までに解明された科学的知見を基に、過去10年以上に及ぶ観察経験から導き出された実用的な対策方法を公開しています。

 

日を追うごとに増す発疹や痒み、これまでに経験したことのない虫さされや赤斑は、もしかするとトコジラミによる吸血被害かもしれません。トコジラミ(南京虫)に適切に対処するためには、トコジラミ(南京虫)の発生原因や生態を知ることが大切です。敵を知ることで予防も駆除も的確に行うことができ、最悪な大発生を未然に防ぐことができるのです。

 

現在、トコジラミ(南京虫)被害でお悩みの方は日本全国にたくさんいらっしゃいます。しかし、トコジラミ(南京虫)はその名の持つイメージの悪さに加え難防除害虫であることから、周りに相談できず孤独な戦いを強いられている方が大半です。不幸にもトコジラミ(南京虫)と接触してしまった方に、わずかでも不安が軽減され、ほんの少しでも心にゆとりが生まれ、生きる勇気となることができましたら幸いです。

 

 

 トコジラミ,ナンキンムシ,南京虫 …その名前の由来

 

 

トコジラミ Cimex lectulariusLinnaeus, 1758(別名; 南京虫 または ナンキンムシ,英名; Bed bug)はカメムシ目トコジラミ科に分類される吸血性昆虫の一種です。トコジラミはもともと日本には分布しておらず文久年間(西暦1861~1864年)にオランダから購入した古船に潜んでいた個体が荷物と一緒に日本国内に持ち込まれて拡散し、宿場町を中心に定着したものと考えられています。

 

当時の日本では海外から持ち込まれた珍しいものに南京○○(例 ; 南京錠,南京豆など)と名前をつけて呼んでいたことから、突如として宿場町に広がった見慣れぬ虫を「南京虫」と呼び忌み嫌っていたのでした。

 

その後、現代になり南京虫の名前の由来が、本来の「海外から渡来した珍しい虫の意」ではなく、「中国 江蘇省の南京市から持ち込まれた虫」と誤解されることが多くなり、差別的な意味合いを含むことを問題視して「ナンキンムシ」から現在の標準和名である「トコジラミ」に変更されました。

 

なお、トコジラミという名前にはシラミと付いていることからアタマジラミなどと同類と思われがちですが、トコジラミはシラミの仲間ではなくカメムシの仲間です。

 

トコジラミが吸血性のカメムシであることを忠実に表現するのであればトコジラミではなく「チスイカメムシ(血吸亀虫)」とするのがより適切だったのでは…と私自身は思います。以下、本文では標準和名のトコジラミと表記します。

 

 

 トコジラミの再興

 

 

現在、先進国を中心に蔓延している合成ピレスロイド抵抗性トコジラミ(別名; スーパートコジラミ)は、1980~1988年のイラン・イラク戦争当時にアメリカ本土に帰還した兵士が、中東諸国に棲息していたトコジラミを知らぬ間に連れ帰り、米国の厳しい殺虫剤法規制下で殺虫剤抵抗性を発達させてアメリカ全土に蔓延し、海外へ拡散したものと考えられています。

 

日本では明治時代以前よりトコジラミは日本国内に持ち込まれていたのですが、囲炉裏で火箸の先端を焼いて畳の縁に挿し込んで焼き殺したり、煙で住居を燻したりと“生活の知恵”によりトコジラミを効率的に駆除していました。また、戦後は有機塩素系のDDTや有機リン系のスミチオンなど強力な殺虫剤が導入されたこともあり、1970年代には日本国内からほぼ根絶されるに至りました。

 

このためトコジラミは2003年頃までは“過去の害虫” と呼ばれ、害虫防除の歴史の1ページでしかない存在でした。

 

2004年以降になると外国人観光客に人気の温泉旅館など東北地方の宿泊施設を中心にぽつぽつとトコジラミの再興の兆しが見られるようになり、翌年にはその件数は倍増し、更に翌年には中部地方・山陰地方・四国地方と拡大、2007年には都市部のビジネスホテルからも発生し、2010年にはとうとう一般の住宅にもトコジラミが散見されるようになりました(奥村 未発表)。

 

2011年以降は宿泊施設、一般住宅、飲食店、娯楽施設など様々な施設からトコジラミが発見されるようになり“過去の害虫”はスーパートコジラミへと進化を遂げて再興したのです。

 

 

 トコジラミの侵入経路と発生原因 ― 接点と持ち帰り ―

 

 

今やトコジラミは温泉旅館のみならず、全国各地の観光地、オフィス街、繁華街、公共交通機関などあらゆる場所に持ち込まれて潜伏しています。

 

トコジラミとの接点には必ずしも宿泊を伴う必要はなく、移動の際にちょっと立ち寄ったお店で偶発的に荷物に付着したり、衣類に付着してポケットに侵入したり、靴紐をつたって靴の中に入り込んだりと様々な接点を介して、知らぬ間にトコジラミを自宅へと持ち帰ってしまいます。トコジラミの侵入経路はごく日常の生活の中にあるのです。

 

トコジラミの生命力は著しく強く、16℃を下回る寒い家や36℃を超える暑い家でない限り、ひっそりとそのまま生き続けることができてしまいます。そして、夜な夜な吸血源を探して徘徊し、持ち帰りから数日後には家主を見つけて吸血し、繁殖することができるのです。

 

また、トコジラミはカブトムシや蛾などの夜行性昆虫とは異なり深夜徘徊性のため、おもな活動時間は深夜の2~3時です。ただし、活動時間であっても部屋の明かりが点いていると這い出してきません。このため一度持ちこんでしまうとなかなかその存在に気付くことができず、知らぬ間に繁殖して増えてしまいます。

 

トコジラミのおもな発生原因は、持ち帰った後の早期発見が困難ゆえに、繁殖を許してしまうことなのです。

トコジラミの持ち帰りによる繁殖を予防するためには、帰宅後の対処がとても重要です。

 

 

 トコジラミの持ち帰り予防対策 ― プラスチック製コンテナのすすめ ―

 

 

まず始めに、普段の出勤時や外出時の手荷物、衣類がすっぽり入る大きさのプラスチック製のコンテナまたは衣装ケースを用意してください。フタは無くても結構です。荷物や衣類が入れば高さも必要ありません。色は半透明や黒よりも水色~青色が、乳白色の若齢幼虫から茶褐色の成虫まで良く見えるため早期発見できます。

 

同様に、靴専用としてもコンテナを用意してください。できれば同じ大きさで揃え、積み重ねて一時保管できるようにすると場所をとらず完璧です(例 ; 最上段に手荷物、中段に衣類、下段に靴)。出張や旅行時に備え、スーツケースを立てたまま入れられるコンテナがもう一つあると安心です。

 

帰宅後、速やかにそれぞれのコンテナに荷物を入れます。宿泊を伴う出張後や旅行後は特に注意して、各コンテナに荷物を振り分けて入れた後、玄関まわりを掃除機がけしてトコジラミの落下逃亡を防ぎます。

これでトコジラミの侵入経路に心当たりが無くとも、未然に被害を防ぐことができます。

 

 

 トコジラミのアレルギー反応

 

 

トコジラミの被害は実に千差万別で、トコジラミアレルゲンに対する虫さされ症状には個人差が大きく多種多様です。このため皮膚科を受診してもツメダニ咬症やネコノミ刺傷と誤診されることもしばしばあり、その診断は困難を極めます。

 

トコジラミに刺された時のアレルギー反応は遅延反応型で初回は無反応で発疹も痒みもありません。3回以上吸血されることでようやくヒトの体内に抗体がつくられてトコジラミの吸血に皮膚が反応するようになります。

 

ただし、このアレルギー反応には個人差が非常に大きく、直径2cmほどの赤斑と水泡を伴って膨れる重い発疹の出る人もいれば、ネコノミ刺傷の様に小さくうっ血した発疹の出る人、ツメダニ咬傷のように小さくぽつぽつと薄赤色の発疹が出る人、蚊のようにプクッと膨らむ人、何の症状も出ない人など実に様々です(奥村 未発表)。

 

トコジラミによる吸血被害が長期に渡ると、アレルギー反応はしだいに遅延反応から急速反応へと変わっていきます。吸血被害の初期は4~5日後から発疹と痒みが現れていたのが、徐々に2~3日後、12時間~1日後、吸血直後へと移行し、吸血被害の経験値が高まるとトコジラミの吸血をリアルタイムに気づくほどになります。

 

そして、さらに吸血被害を繰り返し経験し続けることで最終的には再び無反応へと変わるのです。ここまでくると、もはや悟りの境地で、トコジラミが室内を占拠していても平気になります…。

 

急速反応がどこまで進行するかは、これも個人差が大きく一概に言えませんが、このように吸血被害の症状が様々かつ経験値によって変化するのがトコジラミ被害の大きな特徴です。

 

なお、他の吸血昆虫の場合は、吸血部位と発疹ならびに痒みに各種特有の症状があり、個人差も少ないため、症状と刺された時の状況などの聞き取りにより加害昆虫を特定することができます。

 

 

 トコジラミの吸血部位

 

 

トコジラミはとても臆病な虫です。寝相が悪く、頻繁に寝返りを打つ人はあまり襲われません…。また、イエダニのように下着の中まで潜り込んだり、パジャマの中に潜伏したりすることもありません。

 

トコジラミは衣服や下着など覆いの無い皮膚の露出した場所(顔、首、手首、手のひら、手の甲、足首、足の甲)を好んで吸血します。このため、発疹がこれらの部位に限定されて見受けられることがトコジラミ被害の診断の目安になります。

 

吸血部位が首や肩のみならトリサシダニ、腕や背中ならツメダニ、腹回りや内股ならイエダニ、足首や脛ならネコノミであることが多いです。

 

なお、トコジラミは1回の吸血におよそ15分間を必要とします。首や手、足に15分もの間、トコジラミが乗っかって吸血していたと思うとゾッとしますが、すっかり寝静まった深夜2~3時にトコジラミはそれを夜な夜な繰り返しているのです。

 

 

 トコジラミの誘引源

 

 

トコジラミに限らず、蚊、ブユ、アブ、ヌカカ、イエダニ、トリサシダニ、マダニ‥などの吸血性昆虫類はヒトや動物の呼吸(炭酸ガス)と体温(熱)と汗(臭気)の3つの誘引源を頼りに吸血源を探知し、接近して吸血します。

 

至近距離まで近づいた時、蚊では近赤外線により血管を造影して吸血に適した血液の質か否かを瞬時に判別しています。他の吸血性昆虫類も同様に何らかの方法で宿主の血液の質を判別しています。このため、ヘヴィスモーカーの人や抗生剤などの服薬中の人はその品質判定が失格となりほとんど吸血されません。どうやら血液がまずいようです…。

 

まだまだそのメカニズムについては研究途上にあるものの、健康不良や血行不良、血液品質不良は体臭などにも影響を及ぼしているようで、重度になると吸血昆虫を誘引すらしません。「俺は虫に刺されない!」などと自慢している人は、実は虫も拒む病的な血液かもしれませんでご注意ください!トコジラミなど吸血性昆虫類のたくさんいる中でまったく刺されないのは異常です。

 

なお、トコジラミや蚊に集中攻撃される人は、皮肉にも選ばれし高品質な吸血源であり、健康であることの証です…。青虫が大好きな、丹精込めてつくられた有機無農薬栽培の野菜と同じです。視点を変えれば喜ばしいことなのです…(苦笑)。

 

 

 トコジラミの潜伏場所

 

 

トコジラミは吸血源にほどよく近い、光の当たらない場所に潜伏します。極度に光を嫌い、動きのある落ち着かない場所も好まないので、掛布団よりも枕に、枕よりも敷布団に、敷布団よりもベッド裏または畳の隙間や絨毯の端に潜んでいることが多いのです。おおよそ布団から半径1.5m以内に大半が潜伏しています。

 

ベッドや布団まわりの隙間から先着順に占有し、徐々に吸血源から離れた場所までトコジラミの潜伏範囲は拡大します。それは床面とは限らず壁面や天井も含め、窓サッシュやカーテン、掛け時計やエアコン、TVやパソコン、本棚や箪笥、巾木やコンセントなどあらゆる物の隙間に入り込みます。

 

過去、私は扇風機のベース内やキャスター付きラックのキャスター内、パイプベッドのパイプ内などからトコジラミを発見しています。「ふつう、こんなところに虫なんていないよな…」というところにトコジラミは潜んでいます。

 

 

 トコジラミのコロニーと血糞(けっぷん)

 

 

トコジラミを家に持ち帰った後しばらくの間は、コロニーは形成されません。不幸にも連れ帰ったトコジラミに雌と雄が含まれていたり交尾済みの雌成虫がいたりすると、家主を吸血するたびに生育して産卵するようになります。こうなると瞬く間に個体数が増えていきベッドや布団まわりを中心に、卵や幼虫が集合したコロニーが形成されるようになります。この段階になってようやく血糞が目立つようになります。

 

トコジラミはチャタテムシの様に単為生殖できないため、家に持ち帰ったトコジラミが雄のみであったり処女雌のみであったりした場合は繁殖することはありません。

 

トコジラミの個体数が少ないと棲息の判断目安とされる血糞はまったくと言っていいほど目立たず、潜伏場所を特定することは極めて困難です。日常生活の中で偶発的にトコジラミと接触して自宅に数匹持ち帰ったとしても、繁殖しなければその存在に気付くことは難しいのです。

 

トコジラミを家に持ち帰り、しばらくして発疹と痒みが現れてもダニに咬まれたと誤診することが多く、皮膚科を受診してもトコジラミと正確に診断されることはむしろ稀で、その後ダニ対策を続けることでようやく違和感を覚えます。

 

どんなに布団やシーツを洗っても、部屋中くまなく掃除をしても、部屋をどんなに乾燥させても一向に虫さされ症状は収まらずいつまでも刺され続けることで異常に気付き、ようやくダニ以外の虫の可能性を考えるというのが実情です。

 

もし、家に持ち帰ったトコジラミが繁殖できる雌雄を含んでいた場合、この時点で既に繁殖は進行しており、室内に潜伏するトコジラミの数は倍増しています。それでもまだまだ血糞が目立つほどの状態ではありません。若齢幼虫の血糞は小さく目立たないのです。

 

トコジラミがコロニーを形成して血糞が目立つようになる頃というのは、実はかなり繁殖が進行した状態であり、駆除すべき段階をとっくに超えた深刻な状況なのです。

 

このようにトコジラミの調査や探索の目安とされる血糞は、実は持ち帰り直後や棲息密度が低い時は「目安」にならないのです。巷には「トコジラミ調査」なるものが多く見受けられますが、あらゆる物の隙間に隠れるトコジラミをわずか30分~2時間足らずで発見することは至難の業で、そもそもそんな短時間で調査を完了しようとすること自体がナンセンスです。

 

トコジラミの調査は業者に依頼せずご自身で、もしくは視力の良いお友達に手伝ってもらい、じっくりと時間をかけて細部までくまなく探す方が確実です。

 

 

 トコジラミをほぼ確実に発見する方法

 

 

トコジラミの持ち込みや繁殖が疑われる場合は、人体実験を行うことにより現行犯でトコジラミを確認することができます。やや発汗する程度に晩酌した上で、汗で蒸れる乾きの悪い化繊の下着を着用し、半そで短パン姿で、布団は被らず、目覚まし時計を深夜2~3時にセットしてから、照明を消して暗黒環境下で就寝します…。

 

なお、晩酌時は目覚まし時計のアラームに気付かないほど飲み過ぎないでください。爆睡するとトコジラミにたんまり栄養供給して繁殖を助長します…。晩酌は計画的に、飲み過ぎに注意しましょう。

 

無事に2~3時に目覚めたら、すぐさま部屋の照明を点け、身体周辺を目視にて360°見渡します。トコジラミは光を極度に嫌うため、突然、明るくなったことで大パニックを起こし、散り散りとなり、全速力で物陰に潜り込みます。

 

トコジラミは普段、ナマケモノの様にほとんど動きませんが、逃走時はチャバネゴキブリ並の俊足で布団の上を滑るように走り去ります。走り去る乳白色~茶褐色の小さな虫を見つけたら、潰さず軽く叩いて骨折させて動きを封じてください。潰すと吸血した血液や血糞で布団などを汚損します。こみ上げてくる怒りを抑えて半殺しに留めるのがポイントです。

 

このようにトコジラミは血糞を頼りに探すよりも、晩酌して人体実験するほうが簡単に発見できます。お酒の飲めない方は晩酌の代わりに筋力トレーニングするなどして発汗を促してください。

 

 

 トコジラミの繁殖と温度、湿度

 

 

トコジラミはもともと日本に分布していた在来種の虫ではなく海外から持ち込まれた外来種です。トコジラミはヤマトゴキブリ(日本固有の在来種)のように四季のある日本で生まれ育った種ではないため休眠生理を持っておらず、在来種の虫たちのように冬眠することはありません。繁殖可能な16℃以上の温度さえあれば、成虫はもちろんのこと卵や幼虫も至って正常に生き延びることができます。

 

トコジラミの最も生育に適した温度は22~27℃ですが、16~36℃の間であれば繁殖することができ、温度が高いほど生育期間は短縮され、大量発生することが可能になります。

 

一般的に昆虫類の繁殖には70%R.H.の相対湿度が最も適しており、55%R.H.以下の湿度では卵の孵化阻害を生じるなどして生育に支障をきたすのですが、トコジラミでは湿度に繁殖を左右されることはなく、湿度10~90%R.H.と著しく乾燥した環境下から超-高湿度環境下まで特に産卵数や孵化率は低下することなく正常に繁殖することができます。餌である「血液」を確保できる環境さえあれば、温度や湿度は特に問わないのです。これはゴキブリをも超える驚異的な生命力です。

 

なお、トコジラミの卵~成虫まで世代交代にかかる日数はおおよそ45日です。トコジラミを持ち帰ってから1ヵ月半で倍増もしくはそれ以上に繁殖します。

 

 

 トコジラミの吸血回避

 

 

万一、トコジラミを持ち帰りいつのまにか自宅で繁殖してしまったら、とにかく吸血被害を回避することが大切です。トコジラミは吸血することで脱皮や産卵が可能になります。トコジラミの餌は血液のみで蚊のように花の蜜でしのぐことはできません。このため吸血させないことがトコジラミの繁殖を防ぐ第一歩となります。

 

トコジラミは光を嫌うため、夜間、照明を点けているだけでもある程度は吸血被害を回避することができます。ただし、血に飢えたトコジラミは明るくても近づいてくるためこれだけでは不十分です。

 

トコジラミの肢(あし)にはゴキブリやハエなどの肢にある吸盤がありません。このためツルツルした素材は登ることができません。幅の広いセロハンテープやOPPテープをベッドの脚に巻いたり、壁面に水平に貼ったりしてトコジラミの接近を防いでください。また、パジャマや下着など身に着ける衣類は木製の箪笥やチェストには入れず、ツルツルしたプラスチック製の衣装ケースなどに入れて保管してください。

 

その他、厚手の両面テープも効果的です。粘着力が強過ぎて塗装や壁紙などが剥がれそうな時は、引越し用養生テープを先に貼ってから、上から重ねるように両面テープを貼ることで接着面の破損を防ぐことができます。トコジラミは脚力が弱いため、厚手の両面テープであれば即席の粘着トラップとして機能し、効率的にトコジラミを捕殺することができます。

 

なお、厚手の両面テープでベッドや布団を囲ってバリケードを作ることで、離れた場所から近づいてくるトコジラミの侵入を防ぐことができます。畳に布団を敷いている場合は、畳の隙間に両面テープを挿し込んでおくと畳の下からの這い出しを防ぐことができます。

 

トコジラミの雌成虫を1頭捕殺するだけで、次世代のトコジラミ最大500頭を未然に駆除することができますので「1匹だけ捕まえても意味がない…」などと思わず、コツコツとお手製粘着トラップを仕掛けてください。

 

 

 トコジラミの駆除方法 ― スチームクリーナーのすすめ ―

 

 

トコジラミの卵は長さ1mmほどの尿瓶型をしており、尿瓶でいうところの尿を投下する口の部分が脱出用ハッチになっています。幼虫が孵化する時は、尿瓶の口がパカッと開いてニュルッと出てきます…。想像するだけでも気持ち悪いですが、このようにトコジラミの卵は精巧につくられた尿瓶、いや、シェルターになっており非常に硬く、潰れにくいのです。

 

卵は親虫が分泌する粘着液で接着されており、掃除機をあてても吸い取れず、殺虫剤を浴びせても死ぬことはありません。このため、ベッドや布団まわりの隙間に尿瓶型の卵がたくさん見られる場合は、駆除は長期戦を余儀なくされます。

 

そこでこのやっかいな卵の駆除に効果的なのが蒸気熱を利用した清掃機器のスチームクリーナーです。スチームクリーナーは殺虫剤を一切使用することなく、水のみでトコジラミを駆除することができます。80~100℃に熱せられた高温の蒸気を1箇所あたり3~5秒ほどゆっくりと隙間に当てるだけで、頑丈な尿瓶型の卵も、幼虫、成虫もまとめて駆除することができます。

 

死骸は乾燥してカピカピになるので、そのまま放置しても問題ありません。気になる場合は、使い古しの歯ブラシなどで卵をそぎ落としつつ掃除機で吸い取れば綺麗になります。

 

スチームクリーナーは数千円~数万円まで様々あり、どの機種でも駆除できますが、蒸気熱処理する範囲が広い時や1日かけて徹底的に駆除したい時は、熱処理の作業を中断せずに済むサブタンク付きのスチームクリーナー(ボイラータンクの冷却を待たずに水を補充できる)をおすすめします。

 

 

 トコジラミの駆除方法 ― 紙パック式掃除機のすすめ ―

 

 

トコジラミの駆除、そして根絶は必ずしも高性能な殺虫剤やスチームクリーナーを必要としません。手間と時間は掛かりますが、掃除機のみでも根絶させることは可能です。ただし、効率的に駆除するためのコツがあります。

 

トコジラミが最も活発に徘徊するのは深夜の2~3時です。この真夜中に、暗がりの中で掃除機をかけます。部屋の照明を点けてしまうとあっという間に隙間の奥へと逃げ込んでしまうため、暗い中で掃除機をかける必要があります。

 

なお、昼間に雨戸を閉めて部屋を暗くしても、よほど血に飢えたトコジラミでない限り這い出してくることはありません。彼らには体内時計があり、日中、部屋が暗くとも這い出してくることはほとんどなく、活発に徘徊するのは決まって深夜なのです。掃除機のみでトコジラミの根絶を図るためには、深夜の虫の活動時間帯の吸引作業が必要不可欠です。

 

トコジラミに限らず害虫駆除を掃除機のみで行う場合、掃除機の吸引力の目安となる吸い込み仕事率は、少なくとも220W以上を必要とします。また、近年、主流のサイクロン式ではなく、昔ながらの紙パック式のコードつきクリーナーがおすすめです。紙パック自体が各種ハウスダストを捕塵できる高性能なフィルターになっているものが理想的です。

 

サイクロン式クリーナーは本体のフィルターに虫の肢や卵などが挟まり残ることがあり、本体のフィルターを掃除する際に各種ハウスダストアレルゲンに接触する恐れがあるため、お勧めできません。また、害虫駆除は長時間の作業となることが多いため、バッテリー式のコードレスクリーナーでは電池が持ちません。作業を中断して充電しながらでは、虫を根絶する前に心が折れます。

 

ちなみに私の愛用機種は、強烈パワー吸込仕事率650W の「HITACHI製 紙パック式クリーナー CV‐PA9」 です。これに純正の「ナノテク高捕じんプレミアム 衛生フィルターGP-2000FS」をセットして使用しています。なかなかランニングコストの掛かる組み合わせですが、最強かつ衛生的なため安心です。

 

 

 孤独な戦いに終止符を…

 

 

弊社ではトコジラミの調査のみは原則としてお受けしておりません。本文中に記載しております通り、トコジラミを短時間で発見することは極めて困難であるためです。

 

お電話やメール等で、発疹や痒みの症状とそれらの継時的な変化、増加状況などを伺い、トコジラミ被害の可能性が高いと診断した場合は、取り急ぎ、すぐにできる吸血回避策をご提案します。その後の被害状況に応じて出張駆除施工を実施するか否かをご選択頂いております。

 

トコジラミ駆除は手間が掛かるため非常に高額となるのが一般的ですが、その手間はお客様ご自身で駆除を行う場合でも同じです。そのため、私どもの出張駆除施工が本当に必要なのか、充分に検討いただいた上でご判断ください。

 

なお、既にご自身で駆除を試みたものの手に負えず、出張駆除施工を希望するも予算の都合により困難という場合は、お客様の状況に応じた、実現可能な対策方法をご提案させて頂きます。

 

トコジラミ被害は身近に相談できる方がいないのが普通で、ゆえに孤独です。身内にも相談できず、家族に話しても深刻に受け止めてもらえず、自分のせいで友達やご近所にトコジラミを拡散させてしまうのではないかという恐怖にさいなまれ、人を呼ぶことも外出することもままならなくなります。不安と罪悪感とが交錯し、死にたくなるほど息苦しくなります…。

 

私はトコジラミ被害に遭ってしまった方の状況は長年の観察経験と防除実績から深く理解しているつもりです。当然ですが守秘義務を守りますし、必ず解決策をご提案させて頂きます。どうぞご安心の上、お電話ください。誠心誠意、お客様のお声を伺います。

お電話、メールをお待ちしております。

 

 

 トコジラミ(南京虫)駆除を日本全国を対象に出張施工します

 

 トコジラミ(南京虫)対策の豊富な実績を礎として、安全かつ確実に根絶します。

 

サービス 参考価格 (税別) 備考
防除資機材の貸し出し 70,000~110,000円

詳しくはお問合せください

全国出張 防除施工 240,000~300,000円 殺虫剤抵抗性系統に対応

 

※ スチームクリーナーや珪藻土による、殺虫剤を使用しない駆除施工も承ります。

※ 殺虫剤抵抗性系統(スーパーナンキンムシ)の駆除も承ります。

 

 

 

原則として鉄道を利用して移動できる範囲であれば、全国どこへでも出張施工させて頂きます。ご安心の上、お任せください。

 

弊社によるトコジラミ(南京虫)の駆除施工代金は、施工実績に基づく目安として24万円~30万円(いずれも交通費等すべて込み)となります。専用の防除資機材を1年間貸し出しする「自分で駆除プラン」もご用意しております。根絶するまで継続的にサポートさせて頂きますのでご安心ください。

 

現在、弊社ではトコジラミ(南京虫)の防除に効果的な数種類の殺虫剤を組み合わせて応用しており、①幼虫や成虫を駆除する殺虫剤、②雌成虫の産卵を防ぐ殺虫剤、③産み付けられた卵を死滅させる殺虫剤を、住宅の構造等に応じて様々な施工方法を用いて適用しています。これら多角的な殺虫剤の活用と粘着板やスリップテープなど殺虫剤以外のツールを用いた総合的な防除体系により、これまで予防・駆除が著しく困難だったスーパーナンキンムシ(殺虫剤抵抗性系統)を含むトコジラミ(南京虫)の対策を確立しています。日々検証を重ねながら、より効率的で簡便な防除技術の革新を追求しています。

 

 

トコジラミ(南京虫)防除・根絶は【奥村防蟲科学株式会社】

商 号 奥村防蟲科学 株式会社
代表者
所在地 大阪府 箕面市 森町北一丁目3番5号
電話番号

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 携 帯     090-3908-9823

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