新築,リフォーム後に発生するチャタテムシ,ヒメマキムシ駆除と日常対策

新築住宅に発生するチャタテムシ, ヒメマキムシ駆除と日常対策

 

 はじめに

 

 新築やリフォーム直後の住宅から突如発生し問題となる小さな蟲にスポットライトを当ててみたいと思います。

 チャタテムシ,ヒメマキムシ,ホソヒラタムシ,コキノコムシ,ミジンムシ‥など、総称して「食菌性昆虫」と呼ばれる彼らは、悪名高きヒラタキクイムシ類と同様に、時として住宅を占拠するほど大発生します。彼らの大きさは皆たったの1~2ミリ。見落とすほど小さく弱々しい蟲ばかりですが、生育に適した環境さえ整えば、なんと!コップで掬えるほど膨大な数に大繁殖するのです。小さいからといって侮ることなかれ、ひとたび発生すればその駆除は困難を極めます。人々の生活空間を侵食し突如猛威を振るう疫病の様な、彼らは甚だ迷惑な潜在能力を秘めているのです。

 

 それでは、そんな彼らの生活を具体的に見ていきましょう。住環境下で特に発生の多い上位3種についてご紹介いたします。

 

 Wanted No.1 チャタテムシ

 

 名前を漢字で書くと「茶柱虫」となり、お茶をたてる様な音を発することから名付けられました。好きなものは玄米とそば殻枕という純和風な嗜好性の持ち主です。

 

 体長1.2mm前後で乳白色~薄茶色、トイレや洗面所,脱衣場や窓際などで見かける落ち着きのない蟲です。あまりに小さいためダニと間違えられ冤罪被害に遇うこともしばしば。我が家では過去に気合を入れて購入した「魚沼産コシヒカリの特別栽培玄米」というプレミアムなお米に大発生して度肝を抜かれた苦い思い出があります…。計量カップでお米を掬ったとき思いのほか軽く、「魚沼産コシヒカリは何て軽いんだ !!」と衝撃を覚えた矢先に腕を登る白い粉…。そうです…ヤツがいたのです、それも大量に…。私がカップで掬ったのはコシヒカリではなく、チャタテムシだったのです。全身に鳥肌が立つのをグッとこらえながら振り払い、米袋の口を引きちぎれんばかりにねじって封印しました。その後、黒い大きなゴミ袋に米袋ごと入れて数日天日干しして駆除しましたが、当然ながらお米の品質は急降下。水で洗うと蟲だけ浮いてくるため分離できるとはいえ、玄米に同化した“チャタテ米”を食べる気にはなりませんでした。あ~っ! もったいない!!

 

 そんな忌まわしいチャタテムシには玄米だけでなくそば殻枕も要注意です。あなたの知らない間に夜な夜な頭に群がっているかもしれません…。さらに意外な発生源がスノコ。押入れや布団の下に敷いて日常的にご利用されている方も多いのではないでしょうか。一見、風通しが良く吸湿性もあり健康的なイメージのスノコですが、これにカビが生えてチャタテムシが大発生することがあります。チャタテムシの発生源は必ずしも食品に限らず、建材とも限らず、はたまた枕とも限りません。こヤツについては比較的研究が進んでいるようで、餌にビタミンB群が無ければ繁殖できないとのこと。これを言い換えれば、ビタミンB群の豊富な食品類は要注意 ! ということです。これらはしっかりと密閉できる容器に入れ、冷蔵庫等で厳重に保管してください。なお、もったいなくて食べられないほどの高級なお米は、躊躇せず蟲が棲み付くより先に食べ尽くしてしまいましょう!そば殻枕やスノコは、面倒でも定期的に天日干しして蟲の発生を予防してください。

 

 自身の経験に基づく予防的な措置としては、湿気が滞留しないよう部屋の通風を心掛けて、室内の空気を可能な限り動かすことです。そして湿度55%以下になるよう部屋の空気を管理することがポイントです。各部屋に湿度計を設置しておくと、日頃から注意喚起できて安心できます。

 

 新築住宅の建材から発生した場合には訴訟にも発展するチャタテムシ。5月から11月にかけて発生し、特に8月以降は急増します。くれぐれもご注意ください。

 

 Wanted No.2 ヒメマキムシ

 

 ヒメマキムシ…この不思議な蟲の名前は漢字にしてみるとよく解ります。「姫薪虫」は薪に付く小さな虫の意で、その生態から名付けられました。おそらく昔は囲炉裏や竃にくべる薪にたくさん発生したのでしょう。こんな風に蟲の名前の由来を考えてみると、蟲と人々との関わりや生活など、蟲が辿ってきた歴史を感じることができます。これも「蟲」を探究することの大きな魅力の一つです。それでは本題に移りましょう。

 

 ヒメマキムシは瓢箪の様なスレンダーな身体つきが魅力の蟲で、野外では倒木や枯れ木の樹皮下などに棲息します。多くの昆虫は1年の中でおおよその発生時季が定まっているのですが、彼女? は束縛を嫌うのか、とにかく自由奔放に季節を問わず出没します。このため予め殺虫剤を散布して予防するなどほぼ無意味に等しく、発生させないための環境管理や改善が大切です。ヒメマキムシは食菌性昆虫の中でも最も難防除な生態の持ち主で、その神出鬼没な発生はほとんど予測不可能です。

 

 住宅に発生して問題となる事例は数多く、例えば、床下の木質建材に生えたカビを餌にひっそりと繁殖し続け、柱や巾木の隙間などから室内へと行動範囲を広げた際にその存在に気付かされます。小さなスレンダーボディは網戸や壁の隙間を難なく潜り抜け、自由気ままに不法侵入を繰り返します。室内に入った蟲はほとんど歩かないため目立たず、家主の目を盗んでしばらく余暇を過ごした後再び姿を消すのです。そんな折、室内に餌となるカビの生えた場所があろうものなら、いつのまにか繁殖して手に負えないほどの事態に陥ります。彼女ならではの挙動不審な行動に、初対面ではどうして良いのか分からずその接し方に悩まされるかもしれません。発生時季が定まらず、種類も多く、体色も様々で、動きが緩慢なことがその発見と捕捉を困難にし、対策を遅らせてしまうのです。

 

 我が家では以前に洗面所に侵入したスジタカヒメマキムシに遭遇したことがあります。おそらく野外で暮らしていたものが遊びに来たのだろうと思い、個体数の増加に注意しながら見守りました。とは言っても何もしなかった訳ではなく、念のため、洗面所の壁などが結露しないよう扇風機を設置して常時送風し、空気の滞留を除いて湿度60%以下に管理しました。

体長2mm前後で瓢箪型の蟲はそう多くはありません。これに該当する蟲がいたら、それはヒメマキムシの可能性があります。前述のチャタテムシと同様、通風と湿度管理を徹底してください。

 

 Wanted No.3 ホソヒラタムシ

 

 名前の通り、細くて平たい小さな蟲で、住宅ではフタトゲホソヒラタムシとカドコブホソヒラタムシの2種類がおもに問題を引き起こします。

 フタトゲは二つの鋭い棘が肩(前胸背前角)にある蟲で、カドコブは同じく肩に丸い瘤があるのが特徴です。この両者、なぜ名前を規則的にフタトゲとフタコブにしなかったのか? 大変疑問が残ります…。名前こそまぎらわしく似ていますが、見た目は全く異なる蟲です。

 

 フタトゲは7~8月にかけて、カドコブは9~10月にかけて多く見られます。ともに体長2mm前後と小さいものの、茶色く細長い姿からキクイムシなどと間違われることも多々あります。総じて食菌性昆虫の多くは何らかの別の昆虫と間違われることが多く、正しく特定されることの少ない昆虫と言えます。トゲやコブといった特徴的な部位は極小のため、肉眼で見ると見落としてしまいます。小さな蟲は20倍程度のルーペ(拡大鏡)を用いて確認することが正確な情報を得る上でとても重要です。

 

 ホソヒラタムシ類が住宅内から発見される場合は、まず始めに穀類などを中心に食品を点検します。これはホソヒラタムシ類がカビの生えた穀類を特に好むためです。普段頻繁に使用している食品庫だけでなく押入れや戸棚なども探し、収納され、忘れ去られたお中元のそうめんなどは無いか、非常食として買い置きしておいた乾麺に異常は無いかなど大掃除さながらの大捜索で蟲の発生源を絞り込みます。食品に異常が無い場合は必然的に住宅建材が疑わしい発生源となります。

 

 普段から湿気の多い洗面所やトイレなどの水廻りや窓周辺を捜して、蟲が集まっている場所は無いかくまなく調べます。その際、引越用の養生テープと両面テープがあると便利です。気になる場所を見つけたら、まず粘着力の弱い養生テープを先に貼りつけます。先に貼った養生テープの上に両面テープを重ねるように貼りつけます。こうして即席の粘着トラップをつくります。ホソヒラタムシなど食菌性昆虫は小さく脚力も弱いため、両面テープ程度の粘着力でも充分に捕獲できます。一晩放置してみて、最もたくさん捕獲された場所を改めて探してみます。すると、壁の隙間や床板と巾木の隙間、もしくはダウンライトなど照明器具と天井の隙間など、よりピンポイントで蟲の出入口を見つけることができます。注意事項として、粘着力の弱い養生テープでも長時間貼り続けると剥がれなくなったり、部材を剥離したりすることがあるため、できる限り目立たない場所でご利用下さい。防除のポイントは先述のチャタテムシやヒメマキムシと同様、適切な湿度管理です。

 

 対策のポイント

 

 このように、食菌性昆虫の発生には「湿度」が大きく影響します。もし、ご自宅でこれらの蟲が発生した場合は必ず湿度管理と合わせて行い、粘着テープや掃除機なども活用して多角的に駆除してください。扇風機,エアコンの除湿機能,ドライヤー,掃除機,粘着テープ‥など、一見すると害虫防除と直接関係の無い物でも大いに役立つものは身近にたくさんあります。身体が小さく僅かな隙間にも入り込む食菌性昆虫を殺虫剤のみで駆除するのは至難の業です。蟲が家中に拡散して苦労しないためにも、各部屋に湿度計を設置して毎日湿度を観察することが大切です。湿度の高い部屋は特に注意して早期発見に努めてください。なお、駆除に使用する殺虫剤はカビの発生原因となる水分を含まないものが安心です。

 

 今回は知られざる食菌性昆虫のごく一部をクローズアップしてみました。この奥の深い不快害虫に少しでも関心をもって頂けましたら蟲屋として大変嬉しく思います。今後、この豆知識がほんの僅かでもお役に立てば幸いです。

 

最後までご一読くださいまして、ありがとうございました。

 

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